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水曜ラベクル★『アインシュタイン生誕125周年@Ulm』+GW映画一口メモpar北山裕子

2004.03.26

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第26回『ウルムの街/ドイツ』(02/25/2004放送分)

連日の冷たい雨に、どうなるものかと案じていた桜の蕾。ようやく晴れ間も覗いて、この週末は絶好のお花見日和になりそうですねっ…て程、更新が遅れて焦る∞。
連夜の「試写会三昧forゴールデン・ウィーク」も、勿論言い訳にはならず★

しか~し今年の4~5月は、ハリウッド大作こそ無いものの、なかなかの佳作そろい◎
*劇画も真っ青の派手X2ガンアクション(ジョニー・ディップ狙いも可≦バンデラスの本領発揮)『レジェンド・オブ・メキシコ』、
*コロンバイン高校銃乱射事件を、素人「美」高校生達を起用し、事件当日を美しく静かに追った(カンヌ史上初のパルム・ドール&監督賞W受賞)『エレファント』
*復活マコーレー・カルキン!80-90SのSOHO、実在のクラブキング=マイケル・アリグが殺人犯に転落する迄を、サブカルチャー満載で再現『パーティ・モンスター』
*ダイアン・キートンvsジャック・ニコルソンvsキアヌ・リーヴス…面白くない筈は無い(抱腹絶倒∴TVCMは如何?)大人のラブ・コメディ『恋愛適齢期』
*ジョージ・クルーニーvsキャサリン・ゼタ・ジョーンズ…濃ゆ~い二人が、離婚弁護士vs離婚成金に扮し、騙し騙され『ディボース・ショウ』
*久々にハッと息を呑む美少年を起用=初演100周年記念(ディズニー版の脳天気≦原作の切ない恋物語)『ピーター・パン』
…云々(他「?」な作品は割愛で(苦笑))。
皆さんの気になる作品は???
⇒個人的には、3人だけで英オールスターin『ラヴ・アクチュアリー』を凌駕する「笑い&ハッピー」をくれた『恋愛適齢期』をイチ押しで☆☆☆

次回(5日後やんけ/汗)の旅は、↑ピーター・パン絡みでござ候♪
宜しかったら、3/31(水)5:35過ぎ~、どうぞお付き合い下さいませ。。。

1)
毎月最終水曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

人類の夢の一つ、宇宙。心躍る火星からの映像…その礎を作ったのは「相対性理論」で従来の宇宙観を覆した、20世紀を代表する天才物理学者アインシュタイン。
ボサボサの白髪・ぺロッと舌を出したユーモラスな表情…その裏に隠された深い自責の念。

本日の目的地は、アインシュタイン生誕125周年に盛り上がる、その生まれ故郷=ドイツ南部の都市ウルムです。

ドイツ・ミュンヘンからウルムまでは、特急列車で約1時間半です。

Le destination d’aujourd hui est Ulm(ウルム)…………。

2)
ドナウ川を挟んだ旧市街と新市街が、別の州に属するドイツ南部の街・ウルム。
街の自慢は500年掛かりで18世紀に完成した、世界一高い塔を持つゴシック様式の大聖堂と、1879年、この地に生まれた天才=アルバート・アインシュタインです。

ゲーム代わりに数学の問題を出してくる叔父達から、学問の楽しさを学んだユダヤ人少年アインシュタイン。厳格な規律が優先する学校に決別すると、17歳で軍国主義を嫌ってドイツの市民権を放棄、ユダヤ人組合からも脱退。受験に一度失敗、大学卒業後は特許庁の臨時雇い…そんな彼に世界が注目したのが1905年。
16才の時の閃きから生まれた「特殊相対性理論」は、無名の若者を一夜にして新進気鋭の天才物理学者に押し上げ、1921年「一般相対性理論」でノーベル物理学賞を受賞。

1933年、ナチスに追われアメリカに亡命した彼が、戦争の早期終結を願って大統領ルーズベルトに進言した、ドイツに先駆けた原子爆弾の開発。
その結果もたらされたのは、人類史上最悪の地獄。彼が推し進めたのは、他でもない「悪魔の発明」だったのです。

3)
戦後は平和運動に尽力し、表彰や記念碑を一切辞退したアインシュタイン。死後葬儀は行われず、遺灰は海に撒かれました。

気力・体力を振り絞り768段の階段を上り切れば、晴れた日には遠くアルプスも見渡せる大聖堂の展望台。眼下にはドナウの流れと戦後再現された町並み、空襲を免れたきらびやかなフレスコ画に金色の天文時計が眩い「市庁舎」、ギネスブック認定の「世界一傾いた家」。

一方で、死後作られたアインシュタイン記念碑に噴水、大聖堂を彩る新名物=アインシュタイン・コペルニクス・ニュートン・ガリレイ・ケプラー…有名科学者をモチーフにした華麗なステンドグラス。

そして何より、科学の発展を嘲笑うように、今も世界中で続く争いの数々は、アインシュタインの目にどのように映るのでしょうか?

4)
今回ご一緒した、アインシュタインが誕生した街Ulm、如何だったでしょうか?

それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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