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『ドナウのほとりでソーセージ@Regensburg』&映画一挙13本★par L*C北山裕子

2005.02.17

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第38回『レーゲンスブルグの街/ドイツ』(01/25/2005 OA)

昨秋~コラムUpdateを溜めまくり∴映画評もすっかりご無沙汰でした(恥)X
思い出した‘書かず仕舞い作品13本’を公開順?に列挙すると、

*「モーターサイクル・ダイアリーズ」チェ・ゲバラの青春ロードムービー。南米の自然&主演ガエル・ガルシア・ベルナルが何処までも美しかった☆☆
*「コラテラル」銀髪で熱演のトム・クルーズを食った代役男ジェイミー・フォックス☆
*「笑の大学」昭和・映画黄金期の喜劇を彷彿☆
*「マイ・ボディガード」デンゼル・ワシントンVSダコタ・ファニング。演技派対決もハリウッド的オチはオリジナル版に及ばず☆
*「五線譜のラヴレター De-Lovely」コール・ポーター夫妻の半生。ロビー・ウィリアムズ、フィオナ・アップル、コステロ夫妻といった豪華歌手も動員☆☆
*「ハウルの動く城」西洋ではお馴染みの児童文学をアニメ化∴宮崎オリジナルが見たい☆
*「ポーラー・エキスプレス」トム・ハンクス一人5役&ジェットコースター張りの映像は圧巻☆☆
*「ターミナル」改めて上手いぞ!トム・ハンクス≦可愛いお馬鹿娘も演れるC.ゼタ・ジョーンズが新鮮☆☆
*「ネバーランド」ピーターパンの誕生秘話。英国訛りもこなした演技派ジョニー・デップ≦母親役が板に付いたケイト・ウィンスレットが出色☆☆
*「東京タワー」女性好みの小綺麗なエロ夢物語に終始?原作のご一読を-★
*「Ray(レイ)」昨年亡くなったレイ・チャールズの一生を、ピアノも出来た!ジェイミー・フォックスが正に‘生き写し’の熱演☆☆
*「オペラ座の怪人」歌、セット、衣装…全てが完璧に揃った、豪華絢爛たる御存知ロイド・ウェバー・ミュージカルの世界☆☆
*「きみに読む物語」難病や事故、記憶喪失etcがお約束?の近頃の純愛映画ブームを一蹴(←お好きな方、ご容赦を)する真打登場!平凡で月並みでも一生涯続く‘真の純愛’&男のロマン◎思い出しても泣ける(鼻出しながら…)佳作。一押し☆☆☆

仕事を溜めると脂肪も溜まりそうなので、今後は肝に銘じてしっかりUpdateします。
改めて、伝記&ベストセラー&豪華音楽劇ばかり(↑入っていないけど、続編&リメイクものも)ですなぁ。一押しの「きみ読む」(と言う表現も如何なものか…)にしても、原作は全米ベストセラーだしね(苦笑)。。。
とはいえ、まだ(なんとか)公開中の作品もございますので、気になるものは是非劇場で♪

さて、いよいよ今回の本編を・・・。

1)
毎月最終火曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

お歳暮の定番、ハムにソーセージ…頂いた方も多かったのではないでしょうか?その「本場」と言えば、先ず思い浮かぶのがフランクフルトにバイエルン…ドイツではないでしょうか?

本日の目的地は、創業850年以上・ドイツ最古のソーセージ・レストランがある街=レーゲンスブルグです。

ドイツ・ミュンヘンからレーゲンスブルグまでは、特急列車で約1時間半です。

Le destination d’aujourd hui est Regensburg(レーゲンスブルグ)…………。

2)
ドイツ語で「雨の街」を意味するレーゲンスブルグ。霧に包まれたドナウ川のほとり、漫画「オルフェウスの窓」や小説「ドナウの旅人」の舞台にもなった、格調高き中世の都です。
見所は国で1.2を争う華麗なステンドグラスの大聖堂、橋桁の幅が橋の2-3倍はあるドイツ最古の石橋、そして橋のたもとで今も活気に溢れるドイツ最古のソーセージ・レストラン、その名も「歴史的ソーセージ料理の店=ヒストリッシェ・ヴルストキュッヘ」です。

赤レンガ屋根に明るい緑色の壁。もうもうと煙が立ち込める小さな平屋造りの店内、大人の指ほどの粗引きソーセージを慌しく炭火で焼いていくのは、民族衣装の従業員達。
店の前に並ぶ木製のベンチとテーブルで、熱々の出来立てを、昼間からビールのレモネード割り=ラードラーや地ビールで…というのが地元っ子レーゲンスブルガー風です。

紀元前9世紀、ホメロスの「オデュッセイア」にその記述があったことからローマで出来たとも、はたまた定番の付け合せ=キャベツを酢漬けにしたザワークラウト同様中国で誕生したとも言われるソーセージ。
ドイツに渡ったのは11世紀末、ローマ発・第一次十字軍の遠征によるものでした。

9年の歳月を掛けて1146年に完成したレーゲンスブルグの石橋、ここで働く人々の飯場としてスタートしたソーセージ・レストラン。
やがて第二次・第三次十字軍の出発点となったこの橋からは、ソーセージを頬張った多くの若者たちが、待ち受ける惨劇を知らぬまま、無邪気に旅立っていきました。。。

3)
十字軍の敗退と共に、レーゲンスブルグを経由してヨーロッパ全土に広がったソーセージ。
今や豚肉の他、羊やレバー・血液を固めたもの、甘いマスタードで頂く白ソーセージ…、また調理法も「焼く、茹でる、煮込む」と実に郷土色豊かです。

戦火や洪水を免れながら、失火で何度も焼失しているこの歴史的レストラン。それでも創業時から変わらぬ「炭焼き式」を頑なに守っています。
頑固なこだわりと陽気な大らかさと…これぞレーゲンスブルガーの心意気なのかもしれません。。。

4)
今回ご一緒した、歴史的ソーセージ・レストランがある町レーゲンスブルグ、如何だったでしょうか?

それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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