〈藤京娯楽雑記・10〉-by 藤田京子-
- 2004.11.15
【木曜日は、女の闘い!】
そう、秋のドラマ戦線で一番オモシロイのは木曜日の9時・10時。
女の闘いを描いたいずれ劣らぬ力作ぞろいなんであーる!
9時はテレ朝『黒革の手帳』
松本清張原作の名作、果たして米倉姐さんで大丈夫か~?と思わせといて、意外やハマってるんで驚きました。
貫禄のママ・山本陽子、チャラチャラ安っぽい釈(その変な関西弁だけはやめてくれ!)、それぞれ当たりの役どころ。
そしてなんといっても不気味な室井滋に、目は釘づけ。
しかし、同じ局のほかのドラマにも議員役で出演の津川雅彦、もう少し役を選んでくれないと両方見ている方は混乱しちゃうぞ。
10時はフジ『大奥』
前回のシリーズは見ていなかったのに、なぜか今回見始めたら止まらなくなってしまったのでございます…。
春日の局って、NHK大河ドラマでしか存じませぬが、のし上がるという部分は民放での方が描きやすいのかもしれませぬ。
本格的な時代劇らしくないセリフや所作なれど、衣装やセットはとりあえず豪華(下から煽ったアングルで、寝所の天井の絵まで写ったのよね…)というのも見得感がございます。
未だ登場しない野波麻帆あたりの役どころが楽しみじゃ。
困ったことに同じ時間帯にNHK衛星『チャングムの誓い』があるので、こちらはビデオで残してます。
これがまたおもしろーーい。
『大奥』がお江戸宮中での女の闘いならば、こちらは韓国王朝の宮中での女の闘いだ。
つまり、木曜10時は「日韓女の闘いドラマ」のバトル!
甲乙つけがたいですが、こちらは大河っぽい。たしか50回以上と長丁場だしね。
韓国宮廷料理や、厳しい宮中のしきたりなど、これまで全く知らなかったといっても過言ではない隣国の王朝の文物にも、へえ~の連続。
そして物語の中心になるのが、女官同士の権力争い。
見習いの段階で早くも宮廷追放となる主人公チャングムが、どうやってのし上がっていくのか?
主演のイ・ヨンエの美貌と演技力に、期待度120%という感じ。
で、番外編。
土曜日夕方4時と、微妙な時間に韓ドラ『天国の階段』投入という賭けに出たフジTVさん。
これ、藤京としては、◎を出したいっ。
CMをはさむとどうしても1時間以上のボリュームになるドラマ1話分を、1時間半の枠を取りノーカット(たぶん)でたっぷりと見せ、さらに余った十数分で最新の韓流エンタメニュースをお届けする。
もちろんビデオにとって見ることがほとんどなんだけど、これが、かなり充実の1時間半!
いーい感じです!!
韓ドラのあらゆるパターンの集大成とも言うべき、『天国の階段』もう、はまってます。
はまり具合に関しては、また改めて…。
来春、新宿で韓国シネマフェスティバルの開催が決定!
未公開作も含めて約20作品が登場とか。楽しみなのだ。