〈藤京娯楽雑記・5〉 -by 藤田京子-
- 2004.10.04
韓流。
ドラマ「オール・イン-運命の愛」が、まさかまさかのハッピーエンドに終わり、大いに気が抜けました…。ふーーーーーっ。
10月からは新しく「チャングムの誓い」が始まりますが、1週空いちゃってつまらなかったので、ビデオで映画鑑賞の巻~。
「八月のクリスマス」1998年。パ・ジノ監督。本国の映画賞を総なめ。
観客動員俳優と呼ばれた(注・過去形になってしまった…)ハン・ソッキュ主演。シム・ウナ共演。
ハン・ソッキュは「銀杏のベッド」や「シュリ」、シム・ウナは「美術館の隣の動物園」をこれまでに観ましたかねぇ。シム・ウナ、とっても美人!
やっぱり、ドラマの常套手段である、出生の秘密も親同士の確執も出てこないので、全く違う気分で映画は楽しめます。
過剰な演出は無し、強烈なシーンも全く無いんだけれど、残像はしっかりと頭に残ります。ほとんどの場面が、主人公の写真館の中で進むのに、飽きることもない。
テンポが、心地いい、とでも言うのでしょうか…。
そして最後に胸にジンとくるものがあって、涙が一筋ふた筋、ツーーーッと。
余韻が残りますねー、映画はそれが大切ですねー。
「リメンバー・ミー」2000年。キム・ジョングォン監督。
出演は「ハッピー・トゥゲザー」のキム・ハヌル。「春の日は過ぎ行く」のユ・ジテ。
キム・ハヌルは、守ってあげたいタイプの、おそらくナンバー・ワンでは?
そして、ユ・ジテとチョ・スンウの見分けがつかない藤京は、まだまだ韓流未熟者…。
1979年に生きる女子大生が、無線で更新した相手は、2000年に同じ大学に通う青年だった!時空を越えた恋愛?かと思いきや、恋にはならない。ってところで、感情移入は少しブレーキがかかってしまったかなー、と。
これは、キム・ハヌルのもつ、どこまでも爽やかな透明感を追った映画なのかも。一女性としては、ほんとはもっとドロドロの感情を持ってるよね、と突っ込み入れたくなりました…。
で、TV放映の「火山高」!
笑わせてもらいました。いーねぇ、「マトリックス」をアジア版にすれば、こうだぁーーーっと突きつけた感じ。
そーだよね、長い黒の革トレンチ羽織らなくても、ガクランでじゅうぶんカッコ良く見えるって!
「美しき日々」の室長の妹、シン・ミナが若いのにクール・ビューティとして健闘。女子高の体育祭応援団のガクラン姿を思い出した…笑。
そいでもって、なんといってもホ・ジュノ。「ホテリアー」「オール・イン」「シルミド」と主演を支える渋い味。
若いもん相手に貫禄出してはりますなー。賛助出演としては、じゅうぶんすぎる存在感!
黒コートの彼を見て思ったのは、牙を生やしてドラキュラをやったらぴったりよねということ…。いかがでしょう?
韓流映画、やはりバラエティーに富んでおりますですね~。
で、今月はいよいよヴィスコンティの「山猫」が、「山猫」が、ニュープリント&イタリア語&ノーカットでロードショー!!!うぉー。
ヴィスコンティなんて知らん、見たこと無い、っていう人、一度観てください!
藤京にとっては、映画に対する基準になったといっても過言ではない作品なんで、やけに力が入ります…。
今回は、英語じゃなくてイタリア語版なところが、特にウレシイ。
今のお悩み。
イ・ビョンホンの写真集、買うべきか、買わざるべきか…。