2010/01/19(火)午後のカフェテラス街角レポート(レポーター:高橋しのぶ)
- 2010.01.19

こんにちは!お昼に登場の高橋しのぶです。
長橋さんのピンチヒッターとしてお邪魔したのは
【調布消防署】。
1995年1月17日午前5時46分52秒。
阪神淡路大震災から今年で15年。
当時、東京から救援活動に携わった警防課長の伊藤徹さんにお話を伺いました。
1995年1月19日~26日までの8日間、第3次派遣隊として神戸市灘区へ救援に向かった伊藤さん。
中央自動車道が災害の為閉鎖されており、
伊丹空港がなんとか着陸できるということで急遽飛行機での救援となりました。
災害から2日後に到着。火災はほぼ鎮火しており、主に怪我人や行方不明者の救出作業を行いました。
「音が無い」
「真っ暗」
想像を遥かに超える状況、そしてどこから着手していいのかわからない現状。
それでもできる限りのことをしたいという思いを抱え、
隊長として必死に救援活動を行いました。
「お前たちは役に立たない」
「来るのが遅いよ」
と罵られることもありました。
返す言葉もなかったといいます。
最近では全国各地、そして世界でも地震が多発しています。
他人事とせず、ぜひ皆さんもこの機会に防災を考えていただきたい。
伊藤さんは「人と人とのネットワークが大切」と訴えます。
「街はいつか復興する。しかし失った命は絶対に戻ってこない。
家具などの転倒防止など、ちょっとした対策では防げる。
そして、地域の皆さんが一丸となって助け合うということが大切。
阪神淡路大震災で多くの人たちを助けたのは消防でも警察でもない。
地域の人のネットワークだったんです」と。
今でも毎年1月17日は朝5時に起床し、犠牲者へ黙とうしているといいます。
「消防人生感を変えた出来事」と当時を思い出し、
一つ一つの言葉をかみしめながら語ってた表情がとても印象的でした。