7月のCDプレゼント! L*C(水)北山裕子
- 2002.07.07
毎月最終水曜日、ラベ・クルの「洋楽虎の穴」
=【TimeMachine☆Recommend】。
調布駅北口・天神通りの中古CD・レコード・コミック専門店『タイムマシーン』の丸山店長をゲストに迎え、お奨めのアーティスト&お宝音源をご披露頂くこのコーナー!
今回、丸山さんにご紹介頂いたのは、TVドラマ「夢のカリフォルニア」でブーム再来か?の「夢のカリフォルニア」(おいおい、まんまかよ…)Asママス&パパス隋一の実力派女性シンガー=僅か31歳でこの世を去ったママ・キャス(エリオット)。
ママス&パパスといえば、60年代のフォーク~フォーク・ロックへの移行とフラワームーブメントを語る上で、欠かす事の出来ないビッグ・ネーム。
そもそもはNYを中心に、数々のバンドを結成していったママ・キャスことキャス・エリオット。彼女とデニー・ドーハティ、ジョン(後に「夢のサンフランシスコ」を作る)&ミッシェルのフィリップス夫妻が1965年結成し、ロスでレコーディングするやいきなり全米4位のスマッシュヒットとなったのが、デビュー曲「夢のカリフォルニア」。
爽やかで、それでいてノスタルジー溢れる永遠の名曲です♪
2曲目の「マンディ・マンディ」は全米1位、アルバムもロングセラーになり、その年のグラミーで最優秀コンテンポラリー・ロックンロールグループ賞を受賞(最優秀レコード賞はフランク・シナトラの「夜のストレンジャー」…時代やねぇ)。
音楽シーンではボブ・ディランや彼等を中心にフォーク・ロックへの流れが高まり、同時にサンフランシスコから発生したフラワー・ムーブメント(彼等のファッションが代表的なフラワー~でもあり)で「時代の寵児」「理想のグループ」になったママス&パパスですが、その終りは呆気ない所にありました。
ミッシェルとデニーの不倫により不協和音を抱えつつ、ビックセールスの為体裁を保ち続けた彼等も遂に68年に解散し、その後、ジャズシンガーの経歴もある実力派&フォーク・ロック初期のママ的存在として多くのミュージシャン(ジョニ・ミッチェルやクロスビー、スティル&ナッシュetc)に愛されていたキャス・エリオットは、いよいよソロ・シンガーとして、解散後のグループいちの成功を収めます。
…が、そのBig Fat Mamaな体型が災いしてか、74年、ミック・ジャガー主催のパーティから帰宅直後、心臓麻痺を起こし、僅か31歳の人生に幕を下ろしました。
80年代のリバイバル・ブームで「ママス&パパス」を再結成したジョンと(夢のサンフランシスコ)スコット・マッケンジー。往年のハーモニーには遠く及びませんでしたが、88年ビーチボーイズと競作した「ココモ」の全米No.1になりました。そのビーチボーイズの中心人物(以前このコーナーでも取り上げた)=ブライアン・ウィルソンの二人の娘カーニー&ウェンディと、ジョンの娘チャイナが結成したユニット「ウィルソン・フィリップス」が90年代前半、女性トリオとして大活躍したのも、思えば不思議な廻り合わせですね。。。
2001年3月、ジョンも心臓麻痺で65歳で亡くなりましたが、近年のリスペクトブーム、キャロル・キングら実力派女性ミュージシャンの再評価を見るにつけ、もし「ママ・キャス」がまだ尚存命でありさえすれば…と、ロマンティック・ポップスからフォーク・ロック、ジャズ、スタンダードをも唄いこなし、多くの後進に影響を与えつつこの世を去った早過ぎた才能が、今更ながら惜しまれます。。。
さて今月は、ぞんなママ・キャス(エリオット)のアルバムの中から、60年代のキュートなPopsを堪能できる
『バブルガム、レモネード&…サムシング・フォー・ママ』を
抽選で1名様にプレゼント♪
希望の方は、7月28日(日)必着、e-mail、FAX、又は郵便で、
住所、氏名(当選発表されて困るぞ、という方はラジオネームも)を忘れずに記載の上、
調布FM『ラベンダークルーズ(水)CDプレゼント』係宛にご応募下さい。
毎週、番組内でも、このアルバムから1曲づつご紹介します☆★☆
曲の感想、番組&丸山店長宛のメッセージもあると、好感度アップです♪
当選の発表は、次回7月31日(水)の『タイムマシーン』のコーナーで。。。