馬の耳新聞 ~06年11月26日号~ それでも馬耳東風 袴田荘之介
- 2006.11.26
フミさんへ。
僕がFC東京を応援するようにになってから6年くらいが経ちます。
当時はテツさんがディフェンスラインを引っ張っていて、
攻撃の核はケリーとアマラオ。
サイドはなんといってもユッキー。
そんな時代でした。
その中で10番つけてボランチだったフミさん。
正直最初は目立たない印象だったんです。
すぐに大怪我してしまったというのもありますし。
でも、無事復帰して、フミさんのプレイを見ていく中で、あるいは取材をしていく中で、
フミさんがどれだけチームの中で必要とされているかがわかりました。
チームの盛り上げやゲームのコントロールだけじゃなくて、
練習への取り組みなんかも含めて、プロ意識ということでも、
特に若手にはずいぶん参考になってたと思います。
あと、人柄も素晴らしいですよね。
チーム状況があまりよくなくても、取材にはいつも真剣に応えてくれたのがとても印象的です。
でも、例え連敗中のインタビューでも、最後はいつも笑顔になるんですよね。フミさんは。
東京って一回落ち込んじゃうと、メンタル面でとことん落ちちゃうところがあるんですけど、
きっとフミさんは、そういう部分も何とかしたかったんじゃないかなぁと思っています。
だからこその、笑顔。
この笑顔に救われた選手やサポーターも多いと思うんだなぁ。
僕はFC東京がフミさんに10番背負わせたことって、とても素晴らしいことだったと思っています。
やっぱり10番って特別であって欲しいじゃないですか。
プレイで魅せる10番。
カリスマ的な10番。
とにかく点取る10番。
確かに色んな10番がいるんだけど、共通するのはチームの中心選手ということだと思うんです。
で、東京の10番は「いつも笑顔」のフミさんなんですよ。
なんか、ウマく言えないんだけど、これってすごくイイと思うのです。
確かにプレイに派手さはないけれど、
試合に出ているときはもちろん、出ていないときでも、
東京の10番の存在感っていうのは大いにあったと思います。
そんなフミさんも今シーズンで引退ということですね。
今日のレッズ戦を含めて、リーグ戦は後2試合です。
でもまだ「お疲れ様」という言葉はかけたくありません。
どれだけピッチ上のフミさんを見られるかわからないけど、
僕は精一杯声援を送ります。
がんばってください!
もちろん「いつもの笑顔で」ね。
P・S
ナビスコ優勝した後に無理言っていただいたサイン。
大事にします。
フミさん、フジさんとと交代しちゃってあんまり出てないんですけどねw
セレモニーで泣いちゃうと思うので、レッズ戦を前に。
ハカマダ