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『本当は怖い?サンタクロース@Kssnahat Am Rigi』★parL*C北山裕子

2005.12.23

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第48回『キュスナハト・アム・リギ村/スイス』(11/29/2005 OA)

先日某TV番組でも紹介していたように(ちょっぴり先乗り∴エッヘン!?)、
《飴と鞭》なら明らかに《鞭》…伝統的なクリスマスに拘るスイス・ドイツ・オーストリア、
またイタリアやフランスのこれらの国々に近い地域ではこの季節、親達の口癖は
「いい子にしていたら、サンタさんがプレゼントをくれるわよ」(誤)…ではなく
「悪い子にしいてると、サンタさんに懲らしめられるわよ」(正)…が親達の口癖。
しかも、サンタが担いでいるあの袋の正体は★
。。。あとは本文をお楽しみ下さい。

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とはいえ、仮に少々《商業主義》に毒されていたとしても、サンタが運ぶ夢&信じる心は
かけがえのない大切なもの◎
…というわけで、今年も紹介しておきましょう♪
サンタクロースに関する様々な疑問に答えるQ&A、イヴの晩に世界中を飛び回る
サンタの現在地&定点撮影画像(これまたワンダフル!)を見ることが出来る

NORAD(ノーラッド=アメリカ北米航空宇宙防衛司令部)のHPアドレス☆☆☆
http://www.noradsanta.org/jp/default.php

ちゃんと日本語のページも用意されているので、宜しければご覧下さいませ◎

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1)
毎月最終火曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

クリスマス前夜、空飛ぶ橇で子供達にプレゼントを配る赤い服・白い髭のサンタクロース。
1920年代、アメリカの清涼飲料水のCMでこうした姿が公表されるまで、ヨーロッパの
伝統的なサンタは12月6日=聖ニコラスの日に、ロバに乗って登場するものでした。

本日の目的地は、神秘的なクリスマスのお祭りで知られるスイス中部の村
=キュスナハト・アム・リギです。

スイス・チューリッヒから特急IRでルツェルンまで約1時間、在来線に乗換えあと30分で
キュスナハト・アム・リギに到着です。

Le destination d’aujourd hui est Kssnahat Am Rigi (キュスナハト・アム・リギ)…………。

2)
チューリッヒの南、洗練された中世の街並みと大自然の調和が美しい中央スイス。
古の王侯貴族も登ったなだらかなリギ山の麓。
雄大なアルプスを映す湖=ルツェルン湖畔の小さな村が、数百年の歴史をもつ
幻想的なクリスマスのお祭り=クラウスヤーゲンの開催地=です。

12月初旬、サンタこと子供の守護神=聖ニコラスの日の前夜。
辺りが闇に包まれると、村を練り歩き出す巨大カウベルや鞭を叩き鳴らす集団、
ブラスバンドに角笛隊、そして赤いマントの聖ニコラスと薄汚れたガウンに身を包む
不気味な従者シュムッツリ。

列の最後尾を務めるのは、頭上に巨大な紙の三角帽子=イフェレを載せた集団です。
芸術的な切り子細工と色鮮やかなセロファン装飾。
美しいイフェレを内側から照らす蝋燭の仄かな明り…まるで闇夜に浮かぶ教会の
ステンドグラスです。

鞭を手にしたシュムッツリを連れて、雪深い森からロバに乗って現れるサンタ。
手には分厚い一冊の本…これが子供達を震え上がらせる「良い子・悪い子リスト」です。
ここに書かれた日頃の行いにより、良い子には小さな蜜柑とナッツが、悪い子には
恐ろしい罰が与えられるのです。。。

3)
良い子にはささやかな御褒美。
悪い子にはお付きのシュムッツリの鞭が飛び、それでも反省しないと「白い袋に詰めて
森に連れ帰るぞ」と脅される、何ともおっかない、日本の「なまはげ」にも似た
伝統のサンタ。

キュスナハト・アム・リギの祭りで闇夜に輝く三角帽子=イフェレのように、
子供達を優しく見守り、その未来を明るく照らすサンタクロース。
現れる時期や姿形が違っても、その眼差しの暖かさは同じものなのです。。。

4)
今回ご一緒した闇と光のクリスマスの村=キュスナハト・アム・リギ、如何だったでしょうか?

それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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