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『世界一過酷な!?マラソン@Pauillac』★parL*C北山裕子

2005.10.20

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第45回『ポイヤックの町/フランス』(08/30/2005 OA)

コラム更新を怠っている内に、9月の第2土曜日(今年は9月10日)に恒例の今回のテーマ=
フランスの「一風変わったマラソン大会」が終わってしまったXXXどころか、
間もなく11月6日にはイタリア・ワインの新酒=ボッラ・ノヴェッロ、
11月17日にはフランス・ワインの新酒=ボジョレー・ヌーヴォーも解禁!…焦る∞

今回はワインの女王=シャトー・マルゴーをはじめ、ラ・トゥール、ラ・フィット、ムートン、
サンテ・ミリオン…と多くの「超」が付く高級ワイン(個人的には、漫画「ソムリエ」で
すっかり有名になったハートのラベル=ワイン用語では「エチケット」=が目印の
カロン・セギュールが◎/笑)の生産地でもあるフランス・ボルドー地方
メドック地区の旅です。

この地区では常時、一日・半日・シャトーごとetc様々な見学ツアーを行っているので、
既に訪問済みの方もいらっしゃるやもしれませんが、ともあれ、20歳以上の方でしたら
是非、ワインを片手にご一読を。。。

1)
毎月最終火曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

小説『失楽園』で主人公達が最期に口にする高級ワイン=シャトー・マルゴーでも知られる
フランス・ワインの名産地=ボルドー。

本日の目的地は、世界一完走する事が難しいマラソン…ワインを飲みながら42.195kmを走破する
『シャトー巡りマラソン』の主催地・ボルドー郊外の町=ポイヤックです。

フランス・パリ-モンパルナスからボルドーまで、特急TGVで約3時間。在来線に乗り換えれば、
あと1時間でポイヤックに到着です。

Le destination d’aujourd hui est Pauillac(ポイヤック)…………。

2)
ジロンド川が育む肥沃な大地、広大な丘を埋め尽くす香り豊かな葡萄畑。
ワインに適した濃厚な実を作る為わざと成長を押さえた低い葡萄棚の彼方に、次々姿を現す
白亜の城は「Chateaux(シャトー)」と呼ばれる醸造所を兼ねたワイン・オーナーの邸宅
…ここがフランスを代表するワインの故郷=ボルドー地方です。

10万㎡の畑に点在する数百のシャトー。
中でもパリ万博を機に始まった「ワインの格付け制度」発祥の地=メドック地区は、ワインの女王
マルゴーにラ・トゥール&ムートンと、1本に数十万の値が付くこともある最上級ワインを手掛ける
名門シャトーの密集地帯。
メドック地区唯一の町=ポイヤックを出発して、憧れのシャトーが並ぶ葡萄の丘を走ってぐるりと
ひと周り…1組のアマチュアランナーの思い付きが、参加者8000人の『シャトー巡りマラソン』
になって早20年。

過半数のランナーが愉快な仮装姿で参加する大会当日、早くもスタート兼ゴール地点の
ポイヤックで、レース前から始まる利き酒大会。
コースに設けられた22の給水Pointには、有名シャトー提供の「無料」高級ワインと
「無料」豪華料理がズラリと並び、見物人は勿論、沿道で待ち構える52組の生バンドも
軽快な音楽でレースを盛り上げます。
案の定、千鳥足の脱落者が続出&医療チームもフル稼働…。

3)
高級ワインと豪華料理、周囲の歓声にお祭りムード…数々の誘惑に打ち勝ち、
見事スタートしたポイヤックに最初に戻ったランナーが手にするのは、
「まだ飲ませるか!」の優勝賞品=自分の体重と同じ重さのワインです。

世界で最も馬鹿馬鹿しくも過酷な42.195km=メドック地区の『シャトー巡りマラソン』。
体力・脚力・精神力、丈夫な肝臓もお持ちとあらば、1度はトライしてみる価値アリ、
かも?しれません。。。

4)
今回ご一緒した、年に一度、危険なマラソンに沸く町=ポイヤック、如何だったでしょうか?

それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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