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『SOS子供の村@Imst』★parL*C北山裕子

2005.08.06

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第42回『イムスト村/オーストリア』(05/31/2005 OA)

(実にX2私事as我が田舎)長野県白馬村の姉妹都市=オーストリア・レッヒ(Lech)村が《ヨーロッパで一番美しい村*金賞》受賞!
コレを受けてせっせと調べ学習∞したところ、〈①ガス・水道・電気は勿論、殆どの道路&駐車場が地下化、②景観規制を遵守した昔ながらのチロルの街並み、③+アルプスの特権=ダイナミックな山岳&手付かずの森と湖&広大な高山植物のお花畑、等々〉が、その主たる受賞理由でした。
確かにスンバラし~事なれど、世界中の王侯貴族向けリゾートとして古くから知られている村だけに、ふんだんな税金&寄付を背景にしてこそやれたんだべ~と考えると、私的には天邪鬼(トホホ)だけに、ちょっと鼻白む???
そんな訳でこの回、レッヒに程近い極々小さなボランティア村をピックアップするに至ったのでした(…もはや回想)。。。

1)
毎月最終火曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

白銀に輝くアルプスの山々、高山植物が咲き乱れるお花畑、澄み切った空気に壮大な夕日…映画「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台ザルツブルグや絵画すらも嫉妬すると言われる美しさ=オーストリアのチロル地方。
王侯貴族の高級リゾートで「世界一美しい村」にも選ばれたレッヒ村の程近く、様々な理由で実の親とは暮らせない子供達が、第2の家族と過ごす小さな村があります。

本日の目的地は、「SOS子どもの村」が誕生した山間の里=イムストです。

オーストリアの首都ウィーンからインスブルックまで特急列車で5時間半。イムストへは更にバスで約40分です。

Le destination d’aujourd hui est Imst(イムスト)…………。

2)
標高830m。辺りに生い茂るのはイラクサ・苔桃・ブルーベリーにエーデルワイス…。
アルプスの大パノラマに抱かれた神秘的な森に透明な湖&昔ながらの穏やかで慎ましい暮らし。そんなイムスト村で一際活気溢れる場所、それが「SOS子どもの村」です。

幼児虐待や育児放棄、危険な生活環境…複雑な問題の中で育ち、「笑う事」を知らない子供達。彼らを暖かく迎える育ての親は、1家庭5人~7人の子供と生活し、傷付いた彼らと「新たな家族」としての信頼関係、ここが「安全な我が家」だという実感を、辛抱強い愛情でゆっくり育んでいきます。

1949年、多くの戦災孤児を生んだ第二次世界大戦をきっかけに、心癒されるチロルの里村に、ヘルマン・グマイナーが設立した「SOS子供の村」。
村には10数軒のSOSの家の他に、教会・公園・サッカー場・合唱団や保育園もありますが、社会から隔絶しないよう、子供達が通うのは地元の公立学校、村への立ち入りも実に自由。交流イベントも頻繁で、50周年にはローリング・ストーンズのコンサートを開催…子供達の笑顔や歓声もアルプスの峯に木霊しました。

3)
今や世界131カ国・439の村へと拡大した「SOS子供の村」。ここの出身者でもある現会長曰く「不安と恐怖の中にいた幼い私が、再び家族を手に入れたという奇跡…その自信と安心感が、将来への希望ももたらしたのです」。

自らの足で人生を歩むようになった後も、恋人や新たな家族を伴い、時に養父母が住む村を訪れるという彼ら…血の繋がりを越えた深い絆が、そこに垣間見えた気もします。。。

4)
今回ご一緒した、「SOS子どもの村」発祥の地=イムスト、如何だったでしょうか?

それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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