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〈藤京娯楽雑記18〉 【映画はやっぱり、一人の女性に二人の男性?!】 -by 藤田京子-

2005.03.28

【映画はやっぱり、一人の女性に二人の男性?!】

友人曰く「映画の基本は『突然、炎のごとく』つまり女・1に対して男・2のこの関係性よね。」
ふむふむなるほど、型のひとつとして重要なシチュエーションであります。

で、先週続けて観た映画が、はからずもこの型にぴったりはまった!
韓流新世代スター主演の『オオカミの誘惑』、
そして、イヨ!待ってましたの続編『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうな私の12ヶ月』

まずは、『オオカミの誘惑』
昨夏、韓国で若い女性を中心に圧倒的な人気を誇った大ヒット作。

ソウルの高校に転校してきた、ちょっと田舎っぽい女の子ハンギョン。
その彼女に、常日ごろけんかが絶えない高校同士の、それぞれ強くて超かっこいい
女子たちの憧れのヒーローが、二人とも興味を示して対立する、というお話。

二人のヒーローを演じるのが、いずれもサッカーで鍛えたモデル出身、
カン・ドンウォンとチョ・ハンソン。
なにしろ、藤京が言うまでもなく、かっこいい、二人とも!
でもそれだけじゃなくて、心の内が、きちんと描き出されているんですね。

彼らが一人の女の子をはさんで反目しあいながら、間で揺れ続けるハンギョンの気持ちを思いやり、
やがてそれぞれの立場を徐々に理解し、共通の敵にともに立ち向かい、
さらには友情を育てていくことになる…という過程が、しっかり伝わってくる。

高校時代という、今振り返るとあっという間に過ぎてしまった季節を語るのにふさわしい
めまぐるしいスピードで物語は進行し、結末を迎えます。
だから映画が終わった瞬間に、印象的なひとつの表情や気持ちを確かめるために、
もう一度観なきゃ!と思わせる力を持っている。
韓流青春映画の決定版の誕生。

映画の中の女子高生たちが、彼女たちのヒーローを携帯カメラで写しまくっていたように、
韓国の映画館では、観客たちがスクリーンのこちら側から歓声をあげ、同じ事をしたそうな。
映画の中に自分も完璧に入り込んでいるという点で、これはある意味画期的なんじゃないでしょうか?
その熱狂ぶりが許されることがうらやましい!と思っちゃうのです。

で、『ブリジット・ジョーンズの日記/きれそうな私の12ヶ月』

圧倒的若さで突っ走るオオカミとは対照的に、いい年をしたオトナの女ひとりと、オトコふたりの
行きつ戻りつの、愚かにもおかしな三角関係。
なんといっても、達者な3人の俳優による、とんでもない個性を持つ登場人物たちの造詣が楽しい!
滑稽なまでに妄想を膨らますブリジットに、共感したりあきれたり…。

シチュエーションは自分には有り得ないながら、感情としては現実的な部分も多いだけに、
気持ちは逆に、今では滅多に遭遇できない胸キュンを求めてオオカミに軍配を上げてしまう
「映画には夢を求める」藤京であった。
ヒュー・グラントは相変わらずダメ男役が似合って、素敵だったけれどね。

2作を通じて学んだことは、
「一人の女性を巡って対立する二人の男性は、雨もしくは噴水など水浸しの中で、
殴り合いのケンカをする。」
ただし、スクリーンの中では、という限定がつく。ざんねんっ!

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