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『ダ・ヴィンチと古城巡り@Amboise』&映画6本★parL*C北山裕子

2005.03.28

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第39回『アンボワーズ村/フランス』(02/22/2005 OA)

ようやく1月に購入したスプリングコートをお披露目できる陽気になりました♪
春休み映画も大作~佳作となかなかの強力ラインナップ∴試写会選びにも(開催日の重複etcで)難儀∞⇒またも公開順に、勝手に☆付けてしまいました~(汗)

*『ローレライ』(公開中)☆☆☆
妻夫木聡・役所広司・堤真一・柳葉敏郎etcスター勢揃いのアクション超大作。第2時大戦末期の日本、特命を受け太平洋を潜行する謎の潜水艦…。
話題先行のCGはさておき、2時間8分があっという間に感じられる、無駄の無い緊迫した人間ドラマが出色(燃える大和魂)◎

*『サイドウェイ』(〃)☆☆
全米批評家賞・ゴールデングローブ賞・アカデミー賞と賞取りレースをにぎわした、さえない中年男の小粋な恋物語。
長閑なカリフォルニア・ワイン・ロードを巡る旅×夢のような大人の恋=さしずめ男性向け「ブリジット・ジョーンズの日記」。

*『ロング・エンゲージメント』(〃)-★
「アメリ」のコンビ=主演オドレイ・トトゥ&ジュネ監督の最新作。第一次大戦下、消息を絶った恋人の無事を信じ旅に出る一人の少女。
フランス一押しハンサム=ギャスパー・ウリエル、若手トップ女優=マリオン・コティヤール他、ジョディ・フォスターがカメオ出演etcスター三昧×生々しい戦闘シーンetcお金もかかり放題…が、この豪華さがアダ?→散漫&緩~い展開に、2時間13分が途方もなく長かったXXX

*『ブリジット・ジョーンズの日記~きれそうな私の12ヶ月』(〃)☆☆
レニー・ゼルヴィガー、ヒュー・グラント、コリン・ファースの名トリオによるお約束のドタバタ・ラブコメ。
相変わらずダイエット・禁酒・禁煙に失敗&ラブラブ生活に不慣れなブリジットは、恋人=敏腕弁護士の浮気を勝手に疑い彼に三行半。再会した最低プレイボーイの元恋人に心が揺れる中、出張先のタイでは何と監獄送りに…。
今回も見事に、30代独身女性etcの願望&ツボ押さえ∞(笑)

『アビエーター』(〃)☆☆+半分
これも今年の賞取りレースの目玉。アメリカの超有名人=大富豪ハワード・ヒューズの若き日の光と影を、レオナルド・ディカプリオ主演で描く2時間37分の名実共に超大作。
惜しくもオスカーを逃したディカプリオ(タイタニックの呪いから見事脱却!)&キャサリン・ヘップバーンを演じ助演女優賞に輝いたケイト・ブランシェットの好熱演は一見の価値有り◎
但しカメオ?ミスキャスト?の要らん(失礼)豪華俳優陣×ヒューズの知名度イマイチの日本人には色々と説明不足(「ヘップバーン」としか呼ばないと「オードリー」と誤解しちゃうよ/どれ程の成功者&巨万の富を掌握していたかの説明が無いetc)のまま、冗長で起伏無く続く展開には閉口★=スコセッシ監督の悪癖とはいえ、主演二人の演技台無し(今回の☆=モチ主演二人に!)。

『コーラス』(4/2公開)☆☆☆
「ニューシネマ・パラダイス」「WATARIDORI」と、映画好きのツボを押さえた佳作を製作してきたジャック・ペランの最新作(勿論今回もチャッカリ出演)は、2004フランス最大動員&サントラも最大セールスの、郷愁溢れる作品。
音楽の道に挫折し、問題少年を集めた寄宿舎の寮監督として赴任してきた一人の中年男性。
厳しい懲罰で希望を無くした多感な生徒達の中、天使の歌声を持つ1人の少年(吹替え無し・お見事!)を見出した彼が持ち込んだコーラスの練習は、少しずつ学園の空気を変えていくが…(フランス的オチにも味わい◎)。
心洗われる少年達の歌声×歌わない子役のキュートさも要チェック!

…という訳で、一押しは「大画面で是非=『ローレライ』」VS「「オペラ座~」の次は是非=『コーラス』」のダブル首位∽あとはお好みで♪♪♪

さて、いよいよ本文。
ベストセラー小説『ダ・ヴィンチ・コード』、トム・ハンクス主演、オドレイ・トトゥ(こき下ろしてゴメン)&ジャン・レノ競演で映画化決定⇒ブーム加速中の(TVでも特集番組テンコ盛り!?)レオナルド・ダ・ヴィンチと聖書の謎の解明…にチャッカリあやかり?今回は、フランス古城巡りツアーでも有名なパリ近郊=ダ・ヴィンチ終焉の地を訪れます。。。

1)
毎月最終火曜日この時間は、人知れぬ物語を秘めたヨーロッパの旅にお連れします。

辛辣なフランス人から「いかにもアメリカ人が書きそうな『フランス薀蓄カルト』」と酷評されつつも、世界中で売上げ1200万部を突破。ハリウッドでの映画化も決まった絵画や宗教を網羅した歴史ミステリー『ダ・ヴィンチ・コード』。作品の鍵は勿論、タイトル通りルネッサンスの天才画家=レオナルド・ダ・ヴィンチ。

本日の目的地は、未だ多くの謎に包まれた巨匠ダ・ヴィンチが晩年を過ごしたパリ西部の村=アンボワーズです。

フランス*パリ・モンパルナス駅から特急TGVアトランティック線に乗りトゥールまで約1時間10分。在来線に乗換えれば、あと20分でアンボワーズに到着です。

Le destination d’aujourd hui est Amboise(アンボワーズ)…………。

2)
豊かな川に緑の丘、宝石のような中世の城が90以上も点在するフランス・ロワール地方。
「眠れる森の美女」の舞台Usse(ユッセ)城、ジャンヌ・ダルクがお告げを聞いたChinon(シノン)城、川の中州に佇むAzey Le Rideau(アゼイ・ル・リドー)にメディチ家縁の白亜の城Chenonceau(シュノンソー)…別名「フランスの庭園」に相応しい、華やかな歴史絵巻の宝庫です。
そんな中、フランス・ルネッサンス発祥の地となったのが本日の目的地アンボワーズ。その中心は、一昨年その名を冠した巨大テーマ・パークも開園した、一人のイタリア人でした。

1542年、フィレンツェ郊外で不義の子として生まれた「ヴィンチ村のレオナルド」ことレオナルド・ダ・ヴィンチ。
厳しい修行の末、30代でようやくミラノ公に仕えるや画家のみならず発明家・建築家・軍事顧問として長きに渡り才能を発揮…その裏で囁かれた教会への背徳行為=死体解剖と同性愛の噂。
また構想やスケッチに膨大な時間を割く一方、依頼された仕事を度々未完成で放り出した彼は、2回り年下の売れっ子ミケランジェロとヴェッキオ宮殿の左右の壁に同じテーマで壁画を描くという、50代にして迎えた所謂「ライバル対決」も途中で放棄…世間の失笑を買います。

…が美術史最大の謎・未完の名画「Mina Lisa(モナ・リザ)」の制作は、この時既に始まっていたのです。

3)
若きフランス王に招かれ、アンボワーズ城下のクロ・リュセ館に移り住んだダ・ヴィンチ。
365本の塔と煙突が聳える壮麗な城=100年後に完成した世界遺産Chambord(シャンボール)城の設計に関わる傍ら、67歳で亡くなるまで執拗に続けた、15年間に亘る「モナ・リザ」への手直し。
死後、遺言通り村の教会に60人の浮浪者と共に埋葬されるも、何者かに暴かれ墓から持ち去られた遺骨…。

彼が残した絵画や発明品のレプリカが、自然と一体化し開放的に展示された「レオナルド・ダ・ヴィンチ・パーク」。
6ヘクタールに及ぶ広大な園内を散策してみても、依然残る多くの謎。

「モナ・リザ」の不思議な微笑み、果たしてその先にある答えとは。。。

4)
今回ご一緒した、ダ・ヴィンチ縁の村=アンボワーズ、如何だったでしょうか?
それではまた、来月の旅をお楽しみに。

A la prochain fois !

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