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〈藤京娯楽雑記・13〉 -by 藤田京子-

2004.12.16

【涙、なみだの『笑の大学』】

や、やられたーーーっ!

吾郎ちゃんファンの友人に誘われ『笑(わらい)の大学』を観にいったら、
なんと不覚にも、後半は目から水分が夏の華厳の滝の如く、勢いよく流れ続けてしまったのだ。
題名にだまされてすっかり「ワッハッハ!」と笑いに行ったつもりだったので、まさに不意打ち。
暗がりの中、バッグからちり紙を取り出すのにえらい苦労しました…。

以前、舞台のTV中継を見た覚えがあったので、大体の筋書きはわかっていたつもりだったんですが、
ラストは、きれいさっぱり忘れていたのねー。そんなものです。
さすがの三谷幸喜脚本!お見事でした。

そして終映後、ロビーでお互いの赤い鼻を確認し、「近頃トシのせいか、涙もろくなってねー」という話で盛り上がってしまった…。
一人の友人は今年の夏、『スウィング・ガールズ』でずいぶん泣かされたらしい。
また、TVに動物の赤ちゃんが写るだけで泣けてくるとも話していた。
こ、これは…?
涙のツボも、人生経験の深まりとともに変わっていくものなのね~と、結論。単純。

さて、当代一流のシンガーたちがコール・ポーターのミュージカルナンバーを歌い踊ることで話題を呼んでいる、
『五線譜のラブレター・De – Lovely』。

こちらも、どうぞハンカチご用意くださいませね…。

彼のミュージカルナンバーの数々がスタンダードジャズとして広く歌われている作曲家、コール・ポーター。
宝塚好きの耳はミュージカル『キス・ミー・ケイト』、『風と共に去りぬ』フィナーレの「ナイト・アンド・デイ」をはじめ、様々なショー作品で彼の曲に馴染んできているんですねー。

そのポーターの波乱に満ちた後半生を、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』のケビン・クラインが演じるとあって、
こりゃー、ぜひ観なきゃ!となり…、

さらに、彼の作ったナンバーを歌うのが、ナタリー・コール、ダイアナ・クラール&旦那のコステロ、ロビー・ウィリアムス、シェリル・クロウ、アラニス・モリセット…
と、ジャズ、ロック界の素敵なお姉さま・お兄さまの中でも、藤京好みのメンバーをここまで揃えてくれたとあっては、
一日も早く、観た~~~い!!
と、鑑賞前のテンションは最高潮、期待度ピークに達しておりました。

そういう場合に限ってあっさり肩透かしを食ったりする可能性が大、なんですが、
この映画は期待に応えてくれました!
夫婦愛にとどまらない人間ドラマ+華やかなミュージカルシーンが不自然にならず登場、
撮影や美術の美しさもあって、カンヌのクロージング作品に選ばれたのも納得の出来。

我が儘放題・しかも綺麗なムッシュに目が無いポーターを支えプロデュースし、自らの死後のケアまで準備した妻のリンダに、脱帽…。
美人だけど今ひとつ個性がはっきりしなかった「ホーンダフル・ラーイフ!」アシュレイ・ジャッドは、これがようやく代表作になりそう?
彼女の着こなす1920~30年代のファッションとジュエリーも大きな見どころですゾ。

で、深層心理にしっかり影響あったのか、藤京はパッツリ、ボブヘアに変身!
課題だったこの秋冬のテーマの答えは…、『モガ』?

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