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水曜ラベクル★『ヴァレンタインデー発祥の街テルニ』par北山裕子/petit近況報告付き☆

2003.02.10

Visitons au coin de la rue , pour trouver notre specialite !
第14回『テルニの街/イタリア』(02/05/‘03放送分)

1月の第1水曜日のラベ・クルが元旦=特別プログラムでお休みだった為、これが2003年最初の旅のコーナー♪
今年も存分に「ネジ巻いて」、一人でも多くの皆様に「へ~、へ~、へ~」(←「成る程納得」の声=完全に深夜番組「トリビアの泉」に毒されていますぅ/汗)と膝を叩き捲くって頂けるよう精進して?参りますので、どうぞ宜しくお付き合い下さいませ!

さて不肖私、マダ~ム(自分で…)キタヤマの近況でございますが、やおら年末から試写会三昧…現在公開&近日公開のものとしては「スコーピオンの恋まじない」「ギャング・オブ・ニューヨーク」「ハロー・オズワルド」「猟奇的な彼女」「歓楽通り」「オー・ド・ヴィー」「戦場のピアニスト」「ヘヴン」等々、有難くも数々の話題作&佳作を見続けております。
で、客観的には(?・誰が見ても損はない筈の名作)やはり「戦場のピアニスト」(2/15公開)が☆☆☆、個人的には(これぞこの監督!=ディープ&マニアックな世界に耽溺)「歓楽通り」(3月公開予定)に☆☆☆でございましょうか。
気になる方は、是非劇場へ♪♪♪

話戻って、やはり2月と言えば避けて通れない!?ヴァレンタイン・ネタ★
今年は例年にも増して、高級&有名シェフ&ブランドチョコレートが飛ぶように売れている様子。とはいえ義理チョコは一層の下火傾向。。。
こうしたチョコが好調の要因は、意外や何と女性自身が「この時期しか手に入らない」レア&リッチなチョコレートを「自分自身で食する為」購入しているからだそう。中々皆様、堅実なようですね(笑)

…ということで今回は、昨年の「元祖高級チョコレート店・ノイハウス発祥の地=ギャラリー・サン・チュベール通り」に続き、そもそもの「ヴァレンタイン伝説発祥の地」に皆さんをご招待~。
但し残念ながら現在この街は、多くの映画賞を浚ったベニーニ監督の「ライフ・イズ・ビューティフル」の地味色一色な後半部分のロケ地としても知られる地→→→わざわざ観光で訪れる人は先ずいない、今や「ありがちな工業都市」でございます(シクシク)。。。
一応、郊外に有名な瀑布(滝)なんぞもあるのですが、観光用に水量をコンピューターでコントロール!・・・なんて聞いちゃうと、う~ん、これもちょっと興醒めXXX

前述のベニーニ監督(勿論主演も)の最新作=3/21公開予定の「ピノッキオ」*フェリーニ監督の意志を継ぎ、フィレンツェを舞台に撮影された豪華絢爛作!→→→こちらは「目の保養」としても期待大ですねっ★

1)
月に1度、ガイドブックにも殆ど出ていないヨーロッパの小さな村や町に、たった1つの出会いを求めて出掛ける『お気に入りを探す旅』。。。
素敵な音楽と共に、本日もご一緒しましょう。

2月14日は聖ヴァレンタイン・デー。
女性から男性にチョコレートを送る…という習慣は日本独自のものですが、「あなたを愛しています」という恋心や感謝の思いを伝える日である事は多くの国でも共通です。
ところで何故、こんなロマンチックな習慣が生まれたのか、皆さんはご存知でしょうか?
セント・ヴァレンタイン=イタリア語でサン・ヴァレンティノとは紀元273年2月14日にローマで殉教した聖人の名前。イタリア半島の中央、ローマとアッシジの間に位置する小さな街で司教を務め、やがてローマ軍により処刑されるも、後に「愛の守護神」になりました。

本日の行き先は、ヴァレンタイン・デー発祥の街=テルニです。

イタリア・ローマからミラノ行きのユーロスター、又は国内長距離急行・インターシティに乗って、テルニ迄は、いずれも約一時間で到着です。

Le destination d’aujourd hui est Ternis…………。

2)
ローマから北へ100Km。イタリア半島の中央「緑の心臓」と呼ばれる、豊かな自然に恵まれたウンブリア州。南の州境に程近いターミナル駅が、今回の目的地=テルニです。

現在人口12万人の工業都市として栄えるテルニは、紀元前672年に建設された歴史ある街。残念ながら街並みの殆どを第二次大戦の空襲で焼失し、往時を偲ばせるのは郊外で発掘されたローマ遺跡と、市役所や博物館として使用されている極々僅かな中世の館と教会のみ。
数々の映画賞を浚った「ライフ・イズ・ビューティフル」のロケ地としても知られるこの街の、小高い丘の上に佇む小さなクリーム色の建物がサン・ヴァレンティノ 教会です。
17世紀に建てられた古典バロック様式の教会内部には7つの祭壇があり、中央の大祭壇の下に横たわる聖ヴァレンティノ像には「サン・ヴァレンティノは愛の守護神である」と刻まれています。

ヴァレンタイン伝説の主人公=サン・ヴァレンティノは3世紀、テルニの初代大司教として、愛の尊さを説く為、「シンプルでささやかでも、しっかりと結びついている心の絆」…という意味を込めて、教会を訪れる人々に、清楚な一輪の花をプレゼントしていました。
そんなある日、結婚を望むローマ軍の兵士・サビーノとクリスチャンの娘・セラピアが彼の元を訪れます。しかし当時、ローマ軍とキリスト教は敵対関係にあり、まして兵士の士気高揚の為ローマ軍は兵士の結婚を全面禁止…つまりそれは結ばれようのない恋だったのです。
ところが、命の危険を冒してでも愛を貫こうとする二人の為、サン・ヴァレンティノはサビーノに洗礼を行い、軍の追っ手に対しても教会が婚約した二人の盾になりました。

そんな幸せも束の間、セラピアが不治の病とされていた結核に倒れます。「もしも助からないのであれば、せめて天国で一緒に」と祈りを捧げたサビーノ。奇しくも、後にサン・ヴァレンティノが殉教するのと同じ2月14日、共に二人は天に召され、その愛を永遠のものにしました。
そして273年2月14日、サン・ヴァレンティノは一層弾圧を強めるローマ軍によって、皇帝に背き結婚式を挙げた「反逆罪」のかどで、多くの人々の見守る中、処刑されたのでした。

街の守護聖人もサン・ヴァレンティノであるテルニでは、2月14日には盛大な「聖ヴァレンティノ祭り」が行われます。
街中に「サン・ヴァレンティノ、2/14」のステッカーが溢れ、将来の花婿と花嫁を始め、結婚25周年や50周年を迎えるカップルは勿論、老若男女に関わらず誰もが贈り物を交換し、共に教会のミサに出かけます。
ミサでは、改めて神の前で愛を誓い合う人々への祝福の他、愛と平和に尽くした人々を世界中から選び出して称える「愛の表彰式」も行われ、有名・無名の人々が、時に人知れぬ小さな心温まる行いによって賞賛と祝福を受けます。

「シンプルでささやかでも、しっかりと結びついている心の絆」を忘れない為に。。。

3)
今回ご一緒した、愛の尊さ&平和の大切さをも現在に伝えるヴァレンタイン・デー発祥の街=テルニ…如何だったでしょうか。
   それではまた、来月の旅をお楽しみに。
A la prochain fois !

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